僕の人生にとって、なにか目標を持つということは必要不可欠なことです。
周りから揶揄されても、そんなのは無理だとか嘲笑されたとしても、その目標に向かって進むことに後悔がないのであれば、あきらめないで継続することが人生を楽しむコツなのかなと。
そんなのは良い結果をだせた人だけがいう戯言?
そう感じる方は、少しばかりお付き合い頂ければと思います。
目指すべき目標設定
今もお仕事として継続している電気のお話し。
電気の王様である国家資格『電気主任技術者』、一般的には『電験』と呼ばれる資格を目指したときのお話になります。(電験についての詳しいことは、一般財団法人 電気技術者試験センターを参照ください)
時は遡り今から8年前。
電気のお仕事に就職し二年目を過ぎた当時の僕。
電気屋としての知識も低く、仕事上なにより致命的だったのが、電気が大嫌いということでした。
だって、電気って目に見えないじゃないですか?
正直よくわからないし、感電しちゃうかもしれない。。
ここに電気が流れていて・・・なんて言われても、へえ~、と心無い返事をするのが精一杯。
子供のころからモノ作りや電気のことに興味があったわけでもなく(むしろ嫌い)、おかげさまで大学では留年も経験しています。
だって、電気って難しい+つまらないんですもん。
今思えば、難しい+わからない = つまらない、ですね。
電験二種との出会い
会社にとってお荷物になるのが嫌だった僕は、電気とは? という、子供向けの本を読むことからスタートしました。
それこそ、電池をつないだら豆電球が光ります、みたいな世界から。
ほんとですよ?
電気を専門としない人でも、一度は耳にしたことがあるであろう電気の基本中の基本『オームの法則』ですら理解していなkったわけですしね。
そんなある日のこと、当時の上司から「電験二種とってね」という話しを突然されます。
電気を知らない人のためにこの資格のことを簡単に説明すると、電気を扱う建物や工場、発電所などの保安監督をするために、必ず一人、この資格を有した人を選任しないといけない、ざっくりいうと、そんな資格になります。
『電気主任技術者』には、三種<二種<一種 とそれぞれ分かれていて、1種が最上位。
しかしこの資格、厄介なことに、一番難易度が低い3種ですら、合格率10%を下回る狭き門となっていて、上司が軽々しく、「とってね」、と言った資格は、さらにその上位互換になる『電験二種』。
それから、豆電球を光らせることに精一杯だった僕と、『電験二種』との戦いが幕を開けたのでした。
継続は力なり?
『電験二種』は、年に一度、9月頃に行われる試験です。
さらに9月の一次試験を通過すると、11月に二次試験が行われ、その合格発表が翌年2月に発表されるという、なかなかの長期戦を強いられます。
一次試験は4科目あり、それらすべてを合格したものにだけ二次試験の権利が与えられるのですが、二次試験を二回落ちるとまた一次試験からやり直しになります。
また、二次試験の合格率だけでも10%前後(年度によってバラツキ有)という鬼畜になっていて、二次試験で絶望を味わい諦める人もけっこういます。
そもそも僕の場合はかなり悲惨な成績を残していて、一次試験を突破するのに4年を必要としました。
とにかく継続して勉強していく日々。。。
⇩ 一部紛失していますが、当時の勉強資料たちです。⇩
そして、同じ4年目の11月に二次試験 ⇒ 惨敗。5年目の11月に二次試験再チャレンジ ⇒ 惜敗。
5年目にして、4年かけてとった一次試験もすべて消えて無くなりました。
文章だけでは伝わらないですかね?
正直、絶望感が半端なかったです。5年という歳月をかけて、何も結果が残らないんですから。
「オリンピック選手ってすごい・・・」って失った心でそう思いましたね。
その先に見える景色
ことの発端は、上司からこの資格をとれ、と言われたのが始まり。
だけど思い返せば、『電験二種』を必死で目指しているときは、上司から言われたから、仕事で役立つから、資格は一生ものだから・・・
そんなことを考えたことは、ほとんどありませんでした。
その目標を達成したかったから。
達成した先の景色を見たかったから。
この物語の結末です。
6年目に一次試験の二科目を科目合格、7年目に一次試験を再度突破。
7年目の11月に二次試験を受け不合格。
8年目の11月に二次試験を受け、2021年の2月に合格通知が届きました。
すぐさま免状を申請。電験二種を目指して8年という歳月を得て、無事に合格することができたのです。
社会人になってから継続的に勉強を続け、8年という時間を費やした。
それでも、合格後は周りから賞賛の声と、それ以上に何より努力してきたことが実ったという事実は、何物にも代えられない喜びでした。
努力や苦労した分だけ、最高の景色が見える。
これは、間違いなく努力や苦労なしには見えない景色だと思っています。
人間の感情ってよくできているなあ、って改めて実感。
こうして次なる目標に向かってまた歩き続けていくわけです。
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