最近ではニュースでもよく耳にするSDGs。
今では企業のみならず、就職活動をする若者にも認知度が広がっています。
一昔前では、その企業を志望する動機にこのような言葉はありませんでした。
少なくとも僕が就活をしていたときに、SDGsを意識して御社を……なんてことを言える人は、よほど意識が高い人だと思われたことでしょう。
あれから約10年。時代は変わったようです。
今では志望動機として、企業がどれだけSDGsへ力をいれているか、ということを考慮する人が増えてきているとのこと。
SDGsに取り組む企業への志望度についてアンケートを行ったところ、志望度が上がると答えた学生が約35%。どちらかといえば上がると答えた学生が40%ほどと、あわせて75%を占めていたそうです。
世界的な問題に対し、これからの世の中を担っていく若者がこれだけ意識が高いとは……
正直、自分が今就活生だったらそんなこと言える気がしない。。。持っている資格とスキルをぶいぶい言わせてごり推すんだろうなぁ。。。(駄目な社会人)
そんなSDGsですが、ちゃんと言葉にして説明できる? ということで、改めておさらいです。(もはや自分用)
SDGsとは
SDGs(エスディージーズ)とは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。
SDGs以外でも良く聞く言葉が含まれていますね。サステナブル、持続可能な、という意味です。
2015年9月に国連で開かれたサミットの中、世界各国のリーダーによって決められた、国際社会共通の目標のことを、SDGsと呼びます。
このサミットでは2030年までの長期的な開発の指針として、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。
では、SDGsでかかげる『持続可能な開発目標』とは具体的にどのようなものなのでしょうか?
SDGsが掲げる目標
SDGsは「17の目標」と「169のターゲット(具体目標)」で構成されています。
17の目標とは、以下になります。
①貧困をなくそう
⇒ あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
②飢餓をゼロに
⇒ 飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
③人々に保健と福祉を
⇒ あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
④質の高い教育をみんなに
⇒ すべての人々へ包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する。
⑤ジェンダー平等を実現しよう
⇒ ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
⑥安全な水とトイレを世界中に
⇒ すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
⑦エネルギーをみんなに、そしてクリーンに
⇒ すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する
⑧働きがいも経済成長も
⇒ 包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用を促進する。
⑨産業と技術革新の基礎をつくろう
⇒ 強靱なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及び技術革新の推進を図る。
⑩人や国の不平等をなくそう
⇒ 各国内及び各国間の不平等を是正する。
⑪住み続けられるまちづくりを
⇒ 包摂的で安全かつ強靱で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
⑫つくる責任つかう責任
⇒ 持続可能な生産消費形態を確保する。
⑬気候変動に具体的な対策を
⇒ 気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
⑭海の豊かさを守ろう
⇒ 持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
⑮陸の豊かさも守ろう
⇒ 陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する
⑯平和と公正をすべての人に
⇒ 持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
⑰パートナーシップで目標を達成しよう
⇒ 持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
これからの社会で求められること
17の目標全てを完全に覚えることは難しいと思います。
というのも、これらすべての目標を一人で達成しようというわけではありません。
今の自分にできること、自分がいる会社で取り組めることを、一人一人が理解し、継続的に行動をしていく、ということが重要なポイントになるかと思います。
これから、、、というよりも今の社会では、どこの企業も間違いなく力をいれているのがこのSDGsになります。
逆に、今この段階でSDGsに力をいれていない会社は、時代から取り残されていくのは間違いないでしょう。
改めてSDGsが掲げる目標の意味を理解し、一人一人が自分には何ができるのか? この会社で何をできるのか? ということを考えていくことが、この先の未来では必要になってくるのだと思います。