今日は、著者 村上臣の「転職2.0」について、ご紹介します。
転職をしようかどうか迷っている人は、必見の一冊です。
日本人のキャリアの新ルール
現在の日本において、終身雇用制の時代は終わりを告げようとしています。
これが何を意味しているのかというと、会社が一生社員の面倒を見てくれる、という前提が崩壊した。ということです
その理由として、「変化が激しい時代に長期の雇用が約束できない」、「株主対策としての利益追従型への移行」などがあげられます。
これまでは会社が自分のことを一生面倒みてくれる、だからこの会社の為に頑張ります!
……今は違います。
会社が一生面倒を見てくれないとわかったのであれば、会社の立場は弱くなり、逆に個人の力が強くなってきます。
今までは嫌なこともやりたくない仕事も、会社の為に我慢して働いてきたわけです。
なぜなら会社は自分の一生を守ってくれたからです。
しかしその前提がなくなった今、個人が我慢して1社にしがみついて働く必要はなくなったと言えます。
これは、日本の雇用形態が『終身雇用制』から『ジョブ型雇用』に移行したことを意味します。
転職1.0と転職2.0の違い
前述したように、終身雇用制は終わりを迎え、ジョブ型雇用へと移行しつつあります。
終身雇用制では、【転職=ゴール】、とされていました。
転職は1回が想定され、転職したとしてもその次の1社で定年まで働き続けるということです。
これが、転職1.0の考え方になります。
しかしこれに反して、ジョブ型雇用の時代では、転職の平均回数が3~4回になると言われています。
従来の【転職=ゴール】から、【自分が輝けるところにいる為の一つの手段】に変化したことが、一つの理由と言われています。
①転職1.0 : 終身雇用制。1回の【転職=ゴール】という考え方。
②転職2.0 : ジョブ型雇用。平均3~4回の転職。
【自分が輝けるところにいる為の一つの手段】
自分の強みを探そう!
転職のできない人の理由の一つに、自分の強みがわからない、ということがあげられます。
あなたの強みは何ですか? と聞かれると思わず、うっ、と顔を背けたくなりますよね。
しかし心配する必要はありません。
本書ではまず、自分の能力を細分化してタグ付けすることが大事だということを述べています。
細分化してタグ付けする項目は以下の5項目です。
①ポジション (役割)
②スキル
③業種
④経験
⑤強み(コンピテンシー)
一つ一つを難しく考える必要はありません。
例えば、①ポジションは今の自分がやっている仕事になります。営業だったりエンジニアだったりが当てはまります。
②スキルは自分のできること。資格など難しいことを言わずとも、思いつく自分のできることをあげて見ましょう。
③業種は例えば、IT業界、自動車業界、食品業界、などです。
④経験、⑤強みについても難しく考えずに、思いついたものをタグ付けしてきます。(本書ではその例も20個近く記載してくれています)
自分の市場価値というのは、このタグ付けの掛け合わせです。
1つのタグでは価値が生まれにくいのですが、掛け合わせることでその価値が生まれるということです。
希少性を高めるとさらに良いです。
それが結果として、自分の個性、強みになるということです。
まとめ
終身雇用制度が終わりを迎え、ジョブ型雇用へと移行しつつある今、一つの企業にとどまる理由というのはなくなりました。
むしろ、今よりもよりよい環境、輝ける場所を探して転職をするのが当たり前の時代になってきたと言えます。
その為に必要な自分の強みを見つける方法や、ここでは割愛しましたがその発信方法の具体例などがぎっしりとこの一冊に詰まっています。
転職をしたいんだけど、自分には強みなんてなにもない。今の会社をでたら本当にはやっていけるのか自身がない。。。
そんな理由で転職を迷ってしまっている人にピッタリの一冊になっています。
興味が湧いた方は是非一度、手に取ってみてはいかがでしょうか?
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