こんにちは、当サイトの管理人くるむです。
簡単に僕の経歴です。
電気の準最強国家資格『第三種電気主任技術者』を2019年度に試験合格。
電気の最強国家資格『第二種電気主任技術者』を2020年度に試験合格。
電気の王様『第一種電気主任技術者』はいずれ認定で。
わざわざ試験合格と書いているのは自慢です。
早速ですが、電気主任技術者に合格、もしくはこれから目指すという人も、必ず考えておきたいことがあります。
それは、『転職』についてです。
Contents
電気主任技術者を理解する
電気主任技術者のおさらい
この記事を見ている方は、既に電気主任技術者に合格している、もしくは今から志している人が大半だと思いますが、改めてこの強力な武器についておさらいです。
自家用電気工作物を設置する者は、事業場又は設備ごとに電気工作物の工事・維持及び運用の保安の監督をさせるため、電気事業法第43条第1項に基づき、電気主任技術者を選任しなければなりません。
これは、電気事業法の抜粋になります。
この文章をわかりやすく噛み砕くと、
電気事業法という国が定めた法律により、製造事業所(工場やビルなど)の大型施設においては、電気主任技術者を必ず選任しなければならない、ということです。
電気主任技術者が保安、監督できる電圧は以下の通りです。
第三種電気主任技術者 : 電圧が5万V未満の電気事業用工作物
(出力5千kW以上の発電機を除く)
第二種電気主任技術者 : 電圧が17万V未満の電気事業用工作物
第一種電気主任技術者 : すべての電気事業用工作物
電気主任技術者の強み
①持っているだけで一目置かれる
電気主任技術者の合格率は、国家資格のなかでも難易度が高いとされています。
第三種においては合格率10%前後(ここ数年は10%を切っている)
第二種においては一次、二次試験を同じ年に合格できる割合は8%以下です。
その為、この資格を試験を持っているだけでもその存在感を示すことができます。
②法律で決められた必置資格である
本題はこちらです。
先にも記述した通り、電気事業法という国の法律で決められた必置資格であるということ。
これが、この資格が最強たる所以になります。
どんなに小さな工場から国内大手の大企業であれ、この法律から逃れることはできません。
その理由から、この資格を保有しているだけで会社から重宝されるだけでなく、大企業においても喉から手が出るほど欲しい人材になれるというわけです。
③将来性が高い資格である
将来、電気が必要ない時代が来るということはありません。
未来は誰にも読めないと言いますが、これだけは断言できます。
さらにはそれを後押しするように、カーボンニュートラルに向けて電化が進むことから、受変電設備の増強、更新などが活発化されることが予想されます。
また、太陽光発電などのクリーンエネルギーの設置にも電気主任技術者は必要不可欠。
これらのことから、ますます電気主任技術者の需要は拡大していくことは間違いありません。
製造事業所の電気主任技術者問題
製造事業所は電気主任技術者を求めている。
中小企業はもちろんのこと、大手の製造事業所ですら、採用ページに電気主任技術者の募集をしています。
それはなぜか?
この資格の重要性を見て見ぬふりをしていた会社が多かった、ということになります。
電気というのは日常生活にあって当たり前のものです。
あって当たり前すぎるがゆえに、その電気を運用するために必要な電気主任技術者の存在を忘れがちだったのです。
そして、電気主任技術者が定年退職間際になった途端に、これはまずい! と騒ぎ立てている会社は多くあります。
この理由を背景に、よくネットの広告などでも【急募! 電気主任技術者!】という記事を多く見かけるというわけです。
優秀な電気の新卒は何処へ行く?
大手製造事業所などであれば、黙っていても電気主任技術者が新卒で入社してくるのでは?
そんな疑問を持つ方もいるかもしれません。
世の中そんなにあまくありません。
まず大学在学中に電気主任技術者を合格している人間などほぼいません。
僕は聞いたことがありません。
では就職後、電気主任技術者を合格してくれるような、もしくは認定で取れるような優秀な人たちはどこに就職していくのでしょうか?
多くは電力会社であったり、大手電気メーカーになります。
というのも、大学生のうちに電気主任技術者がどれだけ最強の資格であるのか理解している人は少ないのが現実で、かつ工場などで電気専攻の新卒を募集しているというイメージが湧きにくいというのも理由の一つになります。
そのため大手の企業であったとしても、電気主任技術者は中途募集に頼らざるを得ない状況というわけです。
二種を諦めて三種の求人が続出
僕の経験談で一つ、面白い話しがあります。
試しに大手企業のホームページで電気関係の求人を見てみてください。
そのほとんどの募集要項に【第二種電気主任技術者】と書かれているはずです。
しかし第二種ともなると合格するにも狭き門。
結局大手の優良企業には優秀な人間しかいけないじゃないか!と思うかもしれません。
面白いのはここからです。
この後に紹介しますが、転職支援会社を通じて求人を見ると、まったく違う光景が見えてきます。
同じ大手企業をホームページと転職支援会社とで見比べると、募集要項が異なっているのです。
具体的に僕が多く目にしたのは、ホームページでは【第二種電気主任技術者】と募集要項書かれていたにもかかわらず、転職支援会社を通して見た募集要項は【第三種電気主任技術者】と書かれているのです。
それも、一社や二社ではありません。
これがどういうことかわかりますか?
企業側としては本来、第二種電気主任技術者が必要としているが多いのが現実です。
というのも、工場の規模が大きくなればなるほど、ほとんどが受電電圧66kV以上だからです。
電圧50kV未満までしか保安監督できない第三種電気主任技術者では、法令上、運用することができません。
にも関わらず、転職支援会社を通すと募集要項には【第三種電気主任技術者】と書かれている。
↓↓↓以下、企業の気持ちを代弁↓↓↓
二種持ちを募集したけれど、いつまで経っても来てくれない。
三種持ちであっても実務経験を積めば、認定で第二種電気主任技術者を取得できる。
三種持ちであれば来てくれるんじゃないか?
↑↑↑以上↑↑↑
これが現実です。
大企業であっても、これだけ焦っているところが多い、ということです。
僕が転職した先も誰もが名前は聞いたことがある大手企業でしたが、電気主任技術者を定年延長させているという状況でした。
電気主任技術者を取ったら必ず考えること
人生の視野を広げる
電気主任技術者の資格を持っているなら転職をしろ! と言っているわけではありません。
しかし、この資格は選択肢を広げることができる最強の資格なのです。
今の会社のままでいいのであればそれも良し。
今の会社が嫌ならば転職を考えるのも良し。
もっと新しいことに挑戦したいと思うのであれば、キャリアアップとして新しい会社に転職するのも良し。
今回伝えたいのはまさにここで、人生の選択肢の幅が大きく広がる資格を取った! ということを忘れないでほしいのです。
それは試験合格であれ認定であれ、第三種であれ第二種であれ同じことです。
選択肢があるにも関わらず、その資格を活かさないというのは宝の持ち腐れ。
この資格を持っているということは、会社を選ぶ権利、選択権を持っているというのに他ならないのです。
転職を志す人もそうでない人も
人生の選択肢が広がった実感を得る為には、電気主任技術者に対しての求人がどれだけあるのかを知る必要があります。
実際には、検索ワードで【電気主任技術者】【求人】と調べるだけで、大量に広告がでてくるのは既にご存知の方も多いはず。
でも、よく上位に上がってくる広告を進んでも具体的な企業名であったり、仕事内容、給料や手当などが不明確なものばかり。
そもそも、面接とかそういう調整は誰がしてくれるの? と不安になるものばかりです。
僕は第三種電気主任技術者の合格とともに転職活動を始めましたが、そのときにお世話になった転職支援会社と、転職までの流れについてご紹介したいと思います。
転職までの流れ
転職サイトと転職エージェントの違い
僕の転職までの実録についてです。
本格的に行動を始めたのが2019年の11月の初旬ごろ。
転職会社との履歴を辿ってみましたが、まさに第三種の合格発表があったすぐですね。笑
僕が利用したのは転職支援会社のメイテックネクストになります。
名前、聞いたことないですよね? 大丈夫です。初めは僕も知りませんでしたから。
じゃあどうやってここに辿り着いたか、ということなのですが、僕が最初に登録したのは、かの有名な転職支援サイト、リクナビネクストでした。
そこからいろいろ調べていく内に、転職エージェントであるメイテックネクストに辿り着いたわけです。
あまり知らない人も多いかと思いますが、転職の窓口としては、転職サイトと転職エージェントがあります。
主な特徴は以下の通りです。
①転職サイト
仕事選びから応募書類の作成、日程調整などはすべて自分で行う必要がある。
マイペースで進めることが可能。(リクナビネクストが該当)
②転職エージェント
仕事選びの段階から情報提供が始まり、応募書類の添削や面接のアドバイス、面接の日程調整や企業の条件交渉など、求職者にアドバイスを行い、転職に必要な手続きを代行してくれる。
エージェントと直接連絡を取り合う。(メイテックネクストが該当)
どちらも長所、短所がありますが、手間暇を考えると転職エージェントの方がおすすめです。
現職をしながら様々な手続きを自分一人で行うのはなかなか体力を使います。
転職エージェントの場合、エージェントの方から直接連絡が来るようになります。
自分が希望した職種に対して、こんな求人がありますけどどうですかー、と言った感じです。
なんだかせかされているような気がして嫌だと思う人もいますよね?
先程、本格的に転職を動き出したのは2019年の11月、と書きましたが、メイテックネクストに登録したのは同年4月でした。
なので、半年近くほとんど放置。。。
いや、正直に言うと、第三種電気主任技術者に合格してから選びたかった、というのが本心(言い訳)になります。
しかしそれでも、転職を考えていた僕にとっては、次々と求人を送ってくれることはとてもありがたかったのを覚えています。
メイテックネクスト登録後は、具体的な企業情報、募集要項、年収などがわかるページをどんどん送ってくれるわけです。
そのなかから興味がある会社があればポチってもよし。僕みたいに半年以上、眺めているだけでもよし。
僕の場合は11月に第三種電気主任技術者を合格した途端、聞いたことのある名前ばかりの大企業から求人が大量に増え、すぐさま応募したというわけです。
これだけ至れり尽くせりをしてくれるにも関わらず、メイテックネクストの登録は無料になります。
最初は本当に無料? と疑問に思ったのですが、理由を知って納得。
転職エージェントは企業から報酬をもらう為、求職者から料金を得る必要がない、ということでした。
転職を考えている人もそうでない人も、電気主任技術者を持っている人もこれからだという人も、これからの選択肢の幅を広げるという意味で、登録してみる価値があるものだと思っています。
⇩⇩⇩転職エージェント メイテックネクストのリンクはこちら⇩⇩⇩
転職エージェント登録後の流れ。注意点。
登録後はエージェントとのやりとりになります。
担当者によって僕とは若干異なる場合もあるかと思いますが、送られてくる求人で興味ある企業が見つかった後の話しについて、少しだけ説明をしておきます。
興味がある企業については、直接転職エージェントに気になる点を聞けばすぐに答えてくれます。
ここに行きたい! と決心した後の手続き。ここも気になりますよね。
ここだけは注意点として書いておきます。
転職エージェント、メイテックネクストに登録する自体はなにも考える必要はありません。
なぜなら、ただ親切に自分にあった求人を送ってくれるだけなのですから。
もちろん、自分にあった会社がなければ待ち続けるしかありませんからね。
問題は、、、行きたいと思った会社が見つかったときです。
僕の担当者は本当にレスポンスも行動も早くて、丁寧な対応の人でした。
それが故に、と言いますか。
僕が、よし、この企業にします! と求人に応募してから、担当者が面接日程などを調整してくれるのですが、そこからの展開がめちゃくちゃ早いんです。
すぐに面接の日程を調整してくれて、希望日を聞かれました。
ここにしよう! と自分で決めたんだけれども、まだ心の準備が、、、そのときは正直そんな気持ちでした。
僕が転職した会社は面接が二回ありましたが、11月中旬ごろにエージェントへ応募をだして、12月20日には内定まで終わっています。
なので、最後の応募をするときだけは、しっかりとこの会社に行くんだ! という覚悟と心構えを持ってから進むことをお勧めします。
編集後記
最後に伝えておきたいことがあります。
ここまで電気主任技術者の強みや必要性。世の中から求められている存在だということを書いてきました。
どうしてここまで熱弁しているのかというと、もちろん理由があります。
僕は第三種を合格した翌年度に第二種を合格しています。
しかし当時、認定の存在も知らなかった僕は、第二種を持っていないと意味ないんでしょ? と思い込み、なぜか第二種しか受験をしていませんでした。
合格するまでに受験した回数は8回です。
この試験は年に1回の試験。
つまり、8年を費やしたということになります。
正直、物凄く辛い8年間でした。
電気主任技術者試験、通称【電験】を受験したことがある人ならわかると思います。
科目合格してまた復活しての『負のスパイラル』の辛さを。
第二種の二次試験なんてものは、こんなのどうやって合格すればいいんだと、投げ捨てたい気持ちでいっぱいでした。
ですが、だからこそ、こんな無理難題の資格を取ったのであれば、誇りに思ってほしい。こんだけ凄い資格を取ったんだ! という実感を得てほしいのです。
その方法の一つとして、僕が歩んだ道を紹介させていただきました。
この記事を読んで、これから頑張ろうと思ってくれる人もいるかと思います。
過去記事にも概要を書いていますので、参考にしてみてください。
➡➡➡『電験三種』完全攻略
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[…] 電験三種がどんな資格なのか? これについては過去記事で紹介していますのでそちらを参考にしてください。 […]