【電験三種を独学で合格する方法】正しい勉強法と必ず持ちたい参考書。

電験三種を独学で合格したいけど、どうやって勉強すればいいんだろう? 難関国家資格だから、結局お金を払って講座を受けないと合格できない? 独学の勉強方法ってどうすればいいんだろう?

本記事ではこれらの疑問に答えます。

 

【プロフィール】
この記事を書いている管理人くるむの自己紹介です。決して昔から勉強ができたわけじゃありません。大学も留年経験あり、成績も後ろから数えて十本の指に入るほどでした。ですが、電験三種、二種に独学で試験合格しています。何が伝えたいのかと言うと、正しい勉強法を続ければ
、誰でも合格できる資格だということです。

          Contents

電験三種を独学で合格する方法


初めに結論から伝えますと、電験三種は独学で誰でも合格できる試験です。

こう書くと、どうせ頭の出来が違うんでしょ? 誰でも合格できるなんて嘘だ! 選ばれしものしか合格できないよ! そんな声が聞こえてきそうですが、決してそんなことはありません。

この記事を書いている僕が本格的に電気を勉強し始めたのは、社会人になってからです。初めは直流と交流の違いもわからない状態から勉強を始めましたが、コツコツ独学を続けることで、昨年には電験二種も試験で合格しています。

これらの経験から言うと、合否の命運を分けるのは、頭の良さ、ではなく、正しい勉強法を継続したか? ということになります。

以下の順番で、正しい勉強法について説明していきます。

 

・電験三種の特徴を知ろう!
・過去問だけでは合格できない理由
・合格に必要な参考書は二種類
・今の時代だからできる無料勉強術

 

電験三種の特徴を知ろう

電験三種がどんな資格なのか?  これについては過去記事で紹介していますのでそちらを参考にしてください。

電験三種の特徴を一言で表すと、膨大な試験範囲になります。

何から勉強すればいいのかわからない、こんな試験ムリゲーだ、と言われ諦めてしまう一番の理由です。この救済措置にあたるのが、3年で理論、電力、機械、法規の4科目を合格すればOK、という科目免除の制度ですが、一つ一つの科目ですらも難易度が高く、3年以内にすべてを合格できずにまた試験科目が復活、、、といった負のスパイラルで諦める人も多いのが現状。

それらの理由からか、毎年電験三種の合格率は10%を下回る結果となり、難関国家資格、として位置づけられているのです。

 

過去問だけでは合格できない理由

大学の試験や簡単な資格の勉強においてはよく過去問を利用したものです。しかし、こと電験三種に限っては、過去問だけの勉強法では合格できません。

これは断言しておきます。

なんでそんなに強く言いきれるのか? 合格率を見れば理解できるはずです。

過去問だけを覚えて合格できるような試験が、毎年合格率10%を下回ることなんてこと、ありえないですよね?

しかし、過去問の類似問題が出題されることももちろんある為、試験前の最終確認程度で利用するのがいいかと思います。

 

合格する為に必要な参考書はこの二つ

膨大な試験範囲、過去問をやっても合格できない、、、じゃあどうすればいいの!?

その為に参考書があるんです。

だけど、参考書にも様々な種類があり、どれを選んだらいいのかわからない。そんな方の為に、僕が実際に独学で使用した参考書と選んだ理由をご紹介します。

それが、これだけシリーズ完全マスターになります。

いろんな種類の参考書が出回っていますが、今も昔もこの二つだけで十分です。なぜならその二冊で、僕自身が合格できているからです。

これだけシリーズ

電験三種を初めて受験する、もしくは電気初心者だけどこれから勉強していきたい、という方にオススメです。

特徴は、図解が多く初心者でもわかりやすい。1ページにギッシリ文字が敷き詰められていない。見た瞬間にうわっ、、、無理、と気持ちが折れることもありません。

それでありながら、内容は過去問だけでなくオリジナルの問題も多く掲載されていて、その解法もわかりやすく記載されています。さらにこれだけシリーズの一番良い点として、要所要所で重要ポイントがまとめて書いてあることです。そこだけを覚えて言っても合格できるんじゃないのか? と思えるほどにわかりやすく、要点を押さえているのも魅力の一つ。

出題範囲を幅広くカバーしてくれていることから、これだけシリーズの内容をすべて理解できれば、合格にぐっと近づきます。但し、それそれの分野に対しての深堀、追求具合については、これから説明する完全マスターには劣ります。

手早く幅広い知識を習得したい人向けになります。

電験初心者は、まずこちらから進めることをオススメします。

これだけ理論 改訂2版 (電験3種Newこれだけシリーズ) [ 石橋千尋 ]

これだけ電力 改訂2版 (電験3種Newこれだけシリーズ) [ 山口隆弘 ]

これだけ機械 改訂2版 (電験3種Newこれだけシリーズ) [ 深見正 ]

これだけ法規 改訂3版 (電験3種Newこれだけシリーズ) [ 時井幸男 ]

 

完全マスター

完全マスターの内容をすべて理解できたのであれば、電験三種の合格は目前と言っても過言ではありません。

これだけシリーズと比べると一つ一つの出題範囲に対しても、こと細かに解説がされています。

電験三種の完全マスターがすべて理解できれば、電験二種の一次試験の突破もできると言われるほどです。

それだけ詳しく内容の深堀がされている一冊ということです

こちらの本はある程度電気の知識がある方向けです。

優しい解説はあるものの、電気初心者には理解が難しいというのも事実。

これだけシリーズを初心者~中級者向けとするのであれば、こちらは上級者向けの本になります。

しかしながら、電験三種合格には必須アイテムとなることは間違いありません。

完全マスター 電験三種受験テキスト 理論(改訂3版) [ 塩沢孝則 ]

完全マスター 電験三種受験テキスト 電力(改訂3版) [ 植地修也 ]

完全マスター 電験三種受験テキスト 機械(改訂3版) [ 伊佐治 圭介 ]

完全マスター 電験三種受験テキスト 法規(改訂4版) [ 重藤 貴也 ]

今の時代だからできる無料勉強術

実務で電気業務に携わっていない人にとって、参考書だけでは理解が難しいと感じることも多々あるかと思います。そんな人は、今の時代だからできる無料勉強術を活用しましょう。

誰でもできる無料勉強術、それは、ユーチューブ動画による講座解説を見ることです。

僕がオススメするのは、「電験合格」先生のユーチューブ動画になります。各科目ごとに解説をしており、空いた時間で聞き流す程度でも効果は高いです。参考書だけでわからなかった分野については、これらの動画とあわせて確認を行うことでより理解を深めることができます。

 

 

 

合格する為の正しい勉強法

100点を目指すな!

これまでのことを踏まえたうえで、合格をする為に最も大切なことをお伝えします。

それは、合格点である6割の正解を目指すということです。

そんな当たり前のこと、、、と思うでしょうか?

しかし、例えば理論科目において完全マスターをすべて覚える勉強方法は、10割の正解を目指しているのと等しいです。6割正解を目指す為には、出題傾向を知る必要があります。どの分野から問題が出されているか、ということです。

2021年の電験三種の理論科目の問題を見てみましょう。

A問題では、電磁気が4問、電気回路が5問、半導体+計測工学関係が5問。B問題では、毎年同じみの三相交流回路が2問、計測工学が2問です。

このうち、ほぼ毎年同じくらいの問題数が出題されているのは、A問題で電磁気、電気回路。B問題の三相交流回路です。

2021年でいけばこれだけで11問。

一問5点の為、これらをすべて解けるだけで55点になり合格です。(90点満点の為、54点が6割)

三相交流回路は電気回路で一緒に学べることから、実際には電磁気と電気回路をマスターすれば、合格確率はかなり高くなると言えるでしょう。

 

難問を覚えるよりも簡単な問題を多く覚えろ!

電験三種では、各科目に必ずと言っていい程、とんでもない難問が一問、混ざっています。

過去問を見返していくと、あきらかにレベルが違うやつが混在しているのです。そんな過去問を見つけたとき、時間をかけて覚えようなんて思わないでください。実際の試験のときには、どんなに難しい問題でも簡単な問題でも同じ点数です。

難しい問題を覚える為に時間をかけすぎず、ここだけは落とせない、という分野を決めて効率よく勉強することをオススメします。

 

初めに合格すべき科目は?

まず初めに合格すべき科目はなんだと思いますか?

これは間違いなく理論です。即答です。

なぜなら、一番難易度が高く合格率も低い科目だからです。しかも理論については、年によって凶悪な問題ばかり出題される死の年もあります。理論は難しいから簡単な他の科目から~、、、と考えていると、結局最後まで理論に合格できず、他の科目が復活し振り出しに戻ります。理論の参考書を開くと1ページ目から電磁気の話しがスタートする為、思わず目を背けたくもなりますが、間違いなく理論を先に潰すことを優先してください。

理論、機械、電力、法規の順番が最も合格しやすい手順です。

理論科目の攻略方法は、こちらの過去記事でも紹介していますので参考にしてみてください。

 

時間と知識をお金で買う人。電験受講講座

まとめに入る前に、おまけ情報までに。

ここまで電験三種の独学方法について記載してきました。

僕個人としては、僕自身が独学で勉強を続け電験に合格できたという事実から、できる限りお金をかけずに合格してほしいという想いがあります。

ですが、この記事を読んでくれている方のなかには、もう何回も受験を繰り返し、独学でなんて無理だ! これ以上、勉強に時間なんてかけてられない! と心が折れかけている人も少なからずいるはず。。。

そんな方の為はこちらの記事で、電験三種の受講講座について紹介しているので、参考にしてみてください。

独学よりも効率的で、かつ合格率も高いのは間違いないでしょう。

なので、小題の通り、時間と知識をお金で手っ取り早く買うんだ! という方は、ぜひ覗いてみてください。

まとめ

いかがだったでしょうか?

下にこれまでの要点をまとめています。

・電験三種は独学でも合格可能。
・過去問だけでは駄目。参考書や動画を活用しよう!
・参考書はこれだけシリーズ、完全マスター。
・10割ではなく6割を取る勉強法を!  
・まずは理論科目を優先しよう!

電験三種は誰にでも合格できる試験だと思っています。

合格率が10%を下回る理由をネタばらしすると、過去問だけでは合格できない+受験資格がないからです。

真面目に正しい勉強法で正しい参考書を使い勉強を続ければ、必ず合格できます。それでいてこれからの時代、確実に需要が高まる資格の一つであることは間違いありません。定年後の雇用しかり転職による給料アップしかりです。

来年からは試験制度が変わり、年二回のチャンスがあることも受験者にとっては追い風になっています。(試験制度変更についてはこちらの記事を参考)

まずは参考書を手に取り少しずつ勉強を始めていきましょう!

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