『電験三種』完全攻略! 電験二種合格者が伝えたい、合格までの勉強法と対策!

このページを見てくれたあなたは、電験三種という資格に興味を抱いているはずです。

電験三種とは第三種電気主任技術者試験の略称であり、合格が難しいとされる国家資格の一つになります。

何度も試験に不合格となり挫折してしまった人も、勉強方法と問題の傾向さえ掴めば、電験三種のみならず、電験二種の合格も夢ではありません。

現に僕自身、電験三種も電験二種もともに、試験で合格をすることができました。

決して自慢したいわけではなく、僕にもできたのだから、誰にだってその夢を掴むことができる、ということなのです。

本記事では、僕が実際に行ってきた勉強法と、最近の試験傾向、対策について綴ろうと思います。

誰もが諦めてしまうことなく、合格できることを願って。

電験三種について理解するべし

電験とは?

電験(電気主任技術者試験)の資格についておさらいです。

電験を合格した人は経済産業省から免状の交付を受けることで、電気主任技術者になることができます。

電験は、第三種、第二種、第一種と、三種類の資格に分かれていて、工場やビルにおける電気設備の保安監督の仕事をするプロフェッショナルになります。

今の世の中において、電気設備を使用していない建物は存在しないと言っても過言ではありません。

電気設備の運用に対し、電気主任技術者が管理監督することを法律で義務づけられている以上、非常に社会的ニーズ、価値が高い資格になります。

電験三種の価値

目指している資格の価値について、しっかりと把握しておきましょう。

苦労して受かったのに大して価値がなかった、なんて後から知ったらガッカリですからね。

社会的なニーズについては前述した通り、どこの工場、ビル、デパート、マンション……どこに行っても引っ張りだこになる資格ということは断言できます。

つまり、非常に転職に有利だ、ということです。

これは間違いなく事実です。

現に僕も、電験三種を取得してから転職をしています。(求人情報は本当に山のようにあります)

 

試験日程、試験科目

電験三種は例年、8月~9月に試験が開催されます。

受験申込時期はおおよそ5月ごろになりますが、詳細は、” 一般財団法人 電気技術者試験センター “ のホームページで、ご自身の目で確認をするようにしてください。

電験三種はすべてマークシート方式。理論、電力、機械、法規の4科目を合格することで、資格を得ることができます。

また、4科目中一部の科目だけ合格した場合は「科目合格」となって、翌年度、および翌翌年度の試験では申請により当該科目の試験が免除されます。

つまり、3年間で4科目に合格すれば、晴れて第三種電気主任技術者試験に合格となるのです。

電験三種の出題範囲

出題範囲と各試験時間は以下の通り。(令和2年)

科目名 理 論 電 力 機 械 法 規
試験時間 9:00 ~ 10:30 11:30 ~ 12:40 14:00 ~ 15:30 16:10 ~ 17:15
範 囲 電気理論、電子理論、電気計測および電子計測に関するもの 発電所および変電所の設計および運転、送電線路および配電線路(屋内配線含む)の設計および運用ならびに電気材料に関するもの 電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、照明、電熱、電気化学、電気加工、自動制御、メカトロニクスならびに電力システムに関する情報伝送および処理に関するもの 電気法規(保安に関するものに限る)および電気施設管理に関するもの
解答数

A問題 14題
B問題   *3題

A問題 14題
B問題   *3題

A問題 14題
B問題   *3題

A問題 10題
B問題  3題

1) * 印については、選択問題を含んだ解答数。
2) 法規科目には、「電気設備の技術基準の解釈について」(経済産業省の審査基準)に関するものを含む。

 

合格基準点

合格基準点ですが、6割以上をとればその科目は合格となります。

しかし、その年の難易度や平均点などによってボーダーは変動する為、自己採点で6割以下でも合格となる場合はあります。

自己採点で5~5.5割の点数だと、結果発表までもどかしい時間を過ごすことになるので、頑張って6割以上を目指しましょう。

※過去の電験二種の理論や法規では、4.5割程度でも合格したという実例もあります。

 

合格率

過去5年間分の受験者数、および合格者数です。

難易度の高い資格ということは理解いただけると思いますが、それだけ価値のある資格だと捉えましょう。

年度 受験申込者 受験者 合格者 科目合格者 合格率
平成28年度 66,896 46,552 3,980 13,457 8.5%
平成29年度 64,974 45,720 3,698 12,176 8.1%
平成30年度 61,941 42,976 3,918 12,335 9.1%
 令和元年度 59,234 41,543 3,879 13,318 9.3%
  令和2年度 55,406 39,010 3,836 11,686 9.8%

 

電験三種合格への道筋

本記事では僕が合格したときの実録と共に、現実的な合格手順について説明します。

さらに付け加えると、電気はそれほど得意ではない、という人でも合格できるような道筋になりますので、電気初心者の方でもぜひ、参考にして頂ければと思います。

その年の目標を決める!

現実的、かつ大事なことを言います。

まず初めに、1年で4科目を合格できるとは思わないでください。

いきなり無茶苦茶なことを、と思うかもしれませんが、そんな実力がある人は、普通に何年か受けていれば合格しているはずです。

それほどに、難しい試験だということを認識してください。

科目合格という救済制度があるにも関わらず、年間の合格率が10%以下。まずはこの現実を受け止めてください。

それを踏まえたうえで、今年はどの科目を合格するかの目標を決めます。

トータル3年間で4科目合格すればいいわけですが、第三種について僕は2年で合格しました。(ちなみに二種は8年、、、)

そのスケジュールをまとめています。

勉強を始めるのは、いつも試験の半年前ほど。だいたい3月ごろからやっていました。(それしか体力が持たなかった為)

  理 論 電 力 機 械 法 規
1年目
(理論・機械の合格)

3月から勉強開始。電磁気、電気回路を並行して毎日進める。電気回路がすべての基礎知識になる。

  おおよそ5月ごろから。それまでに理論の電気回路を少しは理解しておきたい。電動機、変圧器はセット。
+パワエレをおまけ程度で十分。
試験前にちょびっと
2年目
(電力・法規の合格)
1年目で受からなかった場合は継続実施 3月から勉強開始。火力or水力(毎年交互に出題)送配電関係。計算よりも言葉を優先的に覚える。 1年目で受からなかった場合は継続実施 試験前にちょびっと

科目ごとの優先順位、重点すべきポイント

ざっくりスケジュールの意図を解説します。

ここでは得意不得意はさておき、科目ごとの難易度、勉強法についてです。

①【理論】

圧倒的に合格率が低く、難易度が高いとされているのが理論になります。

とくに電磁気。ここで躓く人が多いでしょう。

その為、最も早い段階で手をつける必要があります。

順調に3科目が受かったにも関わらず、理論だけ永遠に受からない、という人もいます。

なにをおいてもこれが優先です。

そして、電磁気と同時に進めたいのが電気回路です。

電気回路が理解できないと、機械や電力科目の多くも理解することはできません。

基本でありながらも、最重要であると考えています。

理論を受かる為に必要なのは、電磁気と電気回路の二分野です。

電磁気は広い分野で出題されるので、長い期間をかけて入念に準備が必要。

電気回路は、直流、交流回路と三相回路さえ理解していれば、余裕で全問正解できます。

これらを得点できれば、電子回路、計測工学や演算増幅回路などはまったくもって不要です。(出題数が圧倒的に少ない)

②【機械】

次に優先したいのが、機械科目です。

というのも、理論、そして機械はともに合格率が低いとされていますが、その理由は出題範囲の広さと、出題傾向が毎年変わっているということです。

実際には傾向が変わっている、とまではいかないのですが、ちゃんと理解していない人(過去問だけを解いた人)には傾向が変わったように見える、といった方が正しいかもしれません。

機械科目についてはとにかく出題範囲が広いので、こちらも早めに手をつける必要がありますが、要点は絞って勉強します。

分野で言うと、変圧器、電動機(直流、交流)、同期電動機、パワエレ、これだけです。

これだけ、と言っても非常に範囲が広いのですが、機械科目にはこのほかにも、照明、電気加熱、自動制御、電気化学、コンピューター工学、、、と、本当にそれ機械なの? とツッコミたくなる分野もあります。

しかし、メインで出題されるのは上記で記載した通りであり、それらの問題を落とさなければ、照明や電気加熱などをすべて落としたとしても合格点に達します。(そもそも出題数が極少)

変圧器と交流電動機は構造が似ているのでほぼ並行して覚えれます。

出題傾向としては、パワエレも比率は少ないので、変圧器と電動機関係をメインに行っていくのが合格への近道だと思います。

③【電力】

この科目からは2年目以降で構わないと思います。(余裕がある人は別ですが)

火力、水力発電が毎年交互に出題されるので、その年にあわせて焦点を絞ります。

あとはひたすら言葉を覚える!

だとちょっと雑なので、少し補足。

電気系統の上位から、DS、遮断機、トランス、低圧回路、という一般的な電気系統の流れを理解し、さらに保護するための避雷器、継電器(継電器とセットでPT、CT)を理解すること。

それぞれの用途や必要理由、種類があるので、それらを勉強していくことになります。

電力は、実務でもかなり使える分野なので、勉強しておいて損はない科目です。

が、出題傾向がかなり似たり寄ったりなので、過去問を解いておいても結構いけます。

④【法規】

ある意味で厄介、かつ一番運要素が強い科目がこの法規。

法令の問題ということで、あ電気設備技術基準に記載されていることならどこからでも出していいという恐ろしい科目です。

ですが、ほぼ毎年出題されている箇所もあるので、ある程度は過去問でもカバーできます。

計算問題も多くありますが言葉の暗記がメインの為、試験ギリギリに一気に詰めこむだけでもいける。

 

おすすめの教材

勉強方法ですが、基本的にまずは独学をおすすめします。

電験三種の対策講座なども開かれているようですが、全くの基礎が無い状態で受けてもお金の無駄だと個人的には考えています。

今の世の中、便利な本がたくさんありますしね。

とくに有名なのが、「これだけシリーズ」「完全マスター」でしょう。

僕の勉強法のおすすめとしては、出題傾向が掴みにくく問題の理解が問われる理論と、幅広い知識が求められる機械については完全マスター。

出題傾向がそれほど変わらない電力と法規科目はこれだけシリーズで十分だと思います。

まずは少しずつ始めることが大事。

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電験三種合格を目指すすべての人に

僕自身が電験合格を目指し始めた時、電気のことはまったくのド素人でした。

電験の難しさも全然しらず、愚かしくも電験二種から受けるという暴挙。。。

しかし、継続して勉強をすることで、誰にだって合格できる試験だということは僕自身が証明しました。

難しい試験だからこそ、合格したときの達成感も強く、それだけの価値もある資格だと思います。

大袈裟ではなく、人生を変えることができる資格の一つなので、これを機にぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

電気主任技術者を目指すと同時に考えたいこと ⇒ 転職は未来を変える

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