【2022年度版】電験三種に合格したい!試験日程から勉強方法、必要な参考書を完全公開。

今年こそは電験三種に合格したい!

そう思っているあなたに朗報です。

本記事では、これから受験しようと思っている電験初心者から、既に何度も挑戦して疲れ果てている上級者まで、合格する為に必要な情報をお教えします。

2022年度からの試験制度変更についても公開していますので、知らない方は是非、参考にしてください。

それでは行ってみましょう♪

 

【プロフィール】
この記事を書いている僕、くるむの自己紹介です。決して昔から勉強ができたわけじゃありません。大学も留年経験あり、成績も後ろから数えて十本の指に入るほど。ですが、電験三種、電験二種、エネルギー管理士と、すべて試験合格しています。つまり、正しい勉強方法を継続
すれば、誰でも合格できる資格ということです。

 

          Contents

電験とは?

電験の概要

まず初めに、電験についておさらいです。

電験とは、正式名称『電気主任技術者試験』の略称で、電気主任技術者の免状を得るための国家資格になります。

この資格を持っているだけで、事業用電気工作物の工事、維持及び運用に関する保安監督や、受電設備や変電設備といった高圧設備の電気保安関係の仕事に従事することができます。

最大のメリットは、国の法律である電気事業法で、高圧の受電設備や変電設備を有する工場やビルなどといった大型施設には、電気主任技術者を選任しなければいけないと定められていることにあります。

電気事業法 第43条 
事業用電気工作物を設置する者は、事業用電気工作物の工事、維持及び運用に関する保安の監督をさせるため、経済産業省令で定めるところにより、主任技術者免状の交付を受けている者のうちから、主任技術者を選任しなければならない。

世の中に存在する中小~大企業まで含めほとんどの企業が電気主任技術者を置く必要があることから、必置資格とも呼ばれ、いつの時代も求人需要が絶えない資格の一つとされています。

その他、資格としての重要性のみならず、電気のスペシャリストとして見られることから、電気に携わるすべての人間から一目置かれる存在となるのです。(実はこれが結構、気持ち良かったりもします)

 

電験の種類

電験は第三種、第二種、第一種に分類され、それぞれ保安監督できる電圧階級が異なります。

分 類 保安監督できる電圧
 電験三種 電圧が5万ボルト未満の事業用電気工作物
(出力5千キロワット以上の発電所を除く)
 電験二種 電圧が17万ボルト未満の事業用電気工作物
 電験一種 すべての事業用電気工作物


電験三種は5万ボルト未満の事業用電気工作物となる為、6万6千ボルトで受電している工場等での保安監督業務はできません。

しかし、電験三種取得後(免状交付後)5年以上の実務経験を積むことで、電験二種の認定を受けることができることから、電験三種の合格=電験二種の取得にも言えます。

受験資格

一種~三種すべてにおいて、受験資格はありません。

今までまったく電気関係に携わっていない人でも受験できる試験となっています。

試験概要

電験三種は一次試験のみ合格すれば免状の交付が可能になります。

一種と二種は二次試験がありますが、三種を含め一次試験はいずれもマークシート方式、二次試験は筆記試験です。一次試験の科目は各試験共通で、理論、電力、機械、法規の四科目に分かれており、そのすべてを合格することで、電験三種合格となります。

分類 科目名
一次試験 二次試験
・電験三種

・理論
・機械
・電力
・法規
(マークシート方式)

なし
・電験二種
・電験一種
・電力、管理
・機械、制御
(筆記試験)

また、科目合格という救済措置も用意されていて、例えば1年目の試験で理論だけを合格した人は、2年目の試験で理論科目は免除され、その他の3科目を受験します。2年目で電力を合格した場合は、3年目には機械と法規のみになります。

しかし、科目免除は2年が最大となりますので、3年目で機械しか合格できなかった場合は、1年目で合格した理論が復活。4年目には理論と法規を受験することになります。

つまり、3年間で4科目合格すれば、一種と二種は一次試験は突破。電験三種については晴れて合格となるのです。

 

電験三種 概要

 

電験三種の出題範囲

試験時間と出題範囲は以下の通りです。

電験三種については一問あたり、A問は5点。B問については5点、もしくは6点です。合格基準点は年により若干変動しますが、どの科目も6割を取れば合格です。

 

科目名 試験時間 出題範囲 問題数
理論 9:00 ~ 10:30 電気理論、電子理論、電気計測および電子計測に関するもの A問:14題

B問:  *3題
電力 11:30 ~ 12:40 発電所および変電所の設計および運転、送電線路および配電線路の設計および運用ならびに電気材料に関するもの A問:14題

B問:  *3題
機械 14:00 ~ 15:30

電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、照明、電熱、電気化学、電気加工、自動制御、メカトロニクスならびに電力システムに関する情報伝送および処理に関するもの

A問:14題
B問:  *3題
法規

16:10 ~ 17:15

電気法規(保安に関するものに限る)および電気施設管理に関するもの

A問:10題

B問: 3題

1) * 印については、選択問題を含んだ解答数。
2) 法規科目には、「電気設備の技術基準の解釈について」(経済産業省の審査基準)に関するものを含む。

 

難易度・合格率

過去5年間分の受験者数、および合格者数です。

年度 受験申込者 受験者 合格者 科目合格者 合格率
平成28年度 66,896 46,552 3,980 13,457 8.5%
平成29年度 64,974 45,720 3,698 12,176 8.1%
平成30年度 61,941 42,976 3,918 12,335 9.1%
 令和元年度 59,234 41,543 3,879 13,318 9.3%
  令和2年度 55,406 39,010 3,836 11,686 9.8%

 

合格率が10%を超える年はなく、難易度が高い試験だと言えます。これだけで諦めてしまう人も多いのですが、少し要因分析してみましょう。

見るべきは、実際の受験者数と、科目合格者数になります。令和2年度でいくと、科目合格者数の割合は約3割。3人に1人は、最低でも1科目を合格していることになります。

また、表の一番右にある合格率、というのは、そのほとんどが科目合格を積み重ねて合格した人達です。1年で4科目とって合格、という人はほとんどいないということです。例えば令和2年度で、すでに3科目合格している人だけをピックアップすれば、合格率は約30%程度。2科目合格している人だけであれば、11%程度というところです。

1科目も合格していない人や、受験資格がないということからなんとなく受験する人も含めた数字の為、ちゃんと努力をし科目合格を積み上げていけば、誰にでも合格できる資格だと言えます。

 

 

2022年度 試験制度変更

2022年度 試験日程

電気技術者試験センターより、2022年度の電験三種試験日程が公表されました。

毎年、年に1回だけだった試験が、2022年度から年2回に変更となります。

 【2022年度 電験三種試験日程】

<上期試験>
試験日:2022年8月21日(日)
申込日:2022年5月16日(月)~6月2日(木)

<下期試験>
試験日:2023年3月26日(日)
申込日:2022年11月21日(月)~12月8日(木) 

※試験はまれに中止や日程が変更される場合があります。試験詳細につきましては、実施団体である(一財)電気技術者試験センターのホームページを確認してください。

 

電験三種合格への道筋

その年の目標を決める

現実的、かつ大事なことを言います。

まず初めに、1年で4科目を合格できるとは思わないでください。難しい試験だということを認識してください。科目合格という救済制度があるにも関わらず、年間の合格率が10%以下であること。まずはこの現実を受け止めてください。

それを踏まえたうえで、今年はどの科目を合格するかの目標を決めます。

トータル3年間で4科目合格すればいいわけです。4科目をなんとなく勉強して試験に挑むのではなく、今年は絶対にこの科目を受かる! と目標を決めましょう。

3年はやっぱり長い、という人の為に、下に2年間で合格する為のスケジュールと概要を記載しました。(ちなみに僕は、下記のやり方を行い、2年で合格しました)

1年目に理論と機械。2年目に電力と法規の合格を目指します。

 

科目名 1年目 2年目
理論 3月頃から勉強開始。電磁気、電気回路を並行して進める。電気回路がすべての基礎知識になるので優先。 1年目で受からなかった場合は継続実施
電力   3月から勉強開始。火力or水力(毎年交互に出題)送配電関係。計算よりも言葉を優先的に覚える。
機械 おおよそ5月ごろから。それまでに理論の電気回路を少しは理解しておきたい。電動機、変圧器はセット。パワエレをおまけ程度で十分。 3月から勉強開始。火力or水力(毎年交互に出題)送配電関係。計算よりも言葉を優先的に覚える。1年目で受からなかった場合は継続実施
法規 試験前にちょびっと 試験前にちょびっと

 

科目ごとの優先順位、重点すべきポイント

ここでは得意不得意はさておき、科目ごとの難易度、勉強法についてです。

①【理論】

圧倒的に合格率が低く、難易度が高いとされているのが理論になります。

とくに電磁気。ここで躓く人が多いでしょう。その為、最も早い段階で手をつける必要があります。順調に3科目が受かったにも関わらず、理論だけ永遠に受からない、という人も多々いるので、なにをおいてもこれが優先です。

そして、電磁気と同時に進めたいのが電気回路です。電気回路が理解できないと、機械や電力科目の多くも理解することはできません。理論を受かる為に必要なのは、電磁気と電気回路の二分野と言っても過言ではありません。

電磁気は広い分野で出題されるので、長い期間をかけて入念に準備が必要。電気回路は、直流、交流回路と三相回路さえ理解していれば、余裕で全問正解できます。

これらを得点できれば、電子回路、計測工学や演算増幅回路などはまったくもって不要です。(出題数が圧倒的に少ないため)

 

②【機械

次に優先したいのが、機械科目です。

というのも、理論、そして機械ともに合格率が低いとされる理由が、出題範囲の広さと出題傾向が毎年異なるからです。

実際には傾向が変わっている、とまではいかないのですが、ちゃんと理解していない人(過去問だけを解いた人)には傾向が変わったように見える、といった方が正しいかもしれません。

機械科目についてはとにかく出題範囲が広いので、こちらも早くに手をつける必要がありますが、要点は絞って勉強します。分野で言うと、変圧器、電動機(直流、交流)、同期電動機、パワエレ、これだけです。

これだけ、と言っても非常に範囲が広いのですが、機械科目にはこのほかにも、照明、電気加熱、自動制御、電気化学、コンピューター工学、、、と、本当にそれ機械なの? とツッコミたくなる分野もあります。

しかし、メインで出題されるのは上記で記載した通りであり、それらの問題を落とさなければ、照明や電気加熱などをすべて落としたとしても合格点に達します。(そもそも出題数が極少)

変圧器と交流電動機は構造が似ているのでほぼ並行して覚えれます。

出題傾向としては、パワエレも比率は少ないので、変圧器と電動機関係をメインに行っていくのが合格への近道だと思います。

 

③【電力】

電力科目は2年目以降で構わないと思います。(余裕がある人は別ですが)

火力、水力発電が毎年交互に出題されるので、その年にあわせて焦点を絞ります。あとはひたすら言葉を覚える!・・・だとちょっと雑なので、少し補足。

電気系統の上位から、DS、遮断機、トランス、低圧回路、という一般的な電気系統の流れを理解し、さらに保護するための避雷器、継電器(継電器とセットでPT、CT)を理解すること。

それぞれの用途や必要理由、種類があるので、それらを勉強していくことになります。

電力は、実務でもかなり使える分野なので、勉強しておいて損はない科目です。が、出題傾向がかなり似たり寄ったりなので、過去問だけ理解しておいても結構いけます。

 

④【法規】

ある意味で厄介、かつ一番運要素が強い科目がこの法規。法令の問題ということで、あ電気設備技術基準に記載されていることならどこからでも出していいという恐ろしい科目です。

ですが、ほぼ毎年出題されている箇所もあるので、ある程度は過去問でもカバーできます。計算問題も多くありますが言葉の暗記がメインの為、試験ギリギリに一気に詰めこむだけでもいけます。

 

電験三種取得までにかかった勉強時間

普通に会社員でしたので、平日は2時間程度。休日に4時間程度の勉強を継続していました。

3月頃から勉強を始めていたので、9月頃の試験にむけておおよそ550時間×2年程度。合格までに1100時間に到達するかどうか、というところです。

なかなか険しいですが、継続することで必ず結果はついてくるもの。無理だと諦めず、継続すれば絶対に合格できる! と思って頑張りましょう! 

 

独学で合格したい!

 

電気主任技術者、電験三種について詳しくなったところで、じゃあ、勉強はどうやってすればいいの?そんな悩みもあるかと思います。

独学で合格を目指すのであれば、参考書は必要不可欠です。その為には、合格につながる正しい参考書を選ぶ必要があります。

ここでは、僕が合格するまでに利用した参考書を紹介します。

これだけシリーズ

電験三種を初めて受験する、もしくは電気初心者だけどこれから勉強していきたい、という方にオススメです。

特徴は、図解が多く初心者でもわかりやすく、1ページにギッシリ文字が敷き詰められていないことから、見た瞬間にうわっ、、、無理、と気持ちが折れることもありません。それでありながら、内容は過去問だけでなくオリジナルの問題も多く掲載されていて、その解法もわかりやすく記載されています。

さらにこれだけシリーズの一番良い点として、要所要所で重要ポイントがまとめて書いてあることにあります。そこだけを覚えて言っても合格できるんじゃないのか? と思えるほどにわかりやすく、要点を押さえているのも魅力の一つになります。出題範囲を幅広くカバーしてくれていることから、これだけシリーズの内容をすべて理解できれば、合格はぐっと近づきます。

但し、それそれの分野に対しての追求具合については、これから説明する完全マスターには劣ります。

あくまでこれから始める人向けであり、手早く幅広い知識を習得した人向けになります。

これだけ理論 改訂2版 (電験3種Newこれだけシリーズ) [ 石橋千尋 ]

これだけ電力 改訂2版 (電験3種Newこれだけシリーズ) [ 山口隆弘 ]

これだけ機械 改訂2版 (電験3種Newこれだけシリーズ) [ 深見正 ]

これだけ法規 改訂3版 (電験3種Newこれだけシリーズ) [ 時井幸男 ]

 

完全マスター

完全マスターの内容をすべて理解できているのであれば、今にでも電験三種の合格ができると言っても過言ではありません。

これだけシリーズと比べると一つ一つの出題範囲に対しても、こと細かに解説がされています。

正直、電験三種の完全マスターをすべて理解すれば、電験二種の一次試験であれば突破できると思います。それだけ詳しく内容の深堀がされている一冊になります。

こちらの本はある程度、電気の知識がある方向けです。

優しい解説はあるものの、どうしても電気初心者には理解が難しいところがあるのも事実。これだけシリーズを初心者~中級者向けとするのであれば、こちらは上級者向けの本になります。

ただし、間違いなく強力な知識を身につけることができることから、電験三種合格に向けては必要となってくる一冊である言えます。

完全マスター 電験三種受験テキスト 理論(改訂3版) [ 塩沢孝則 ] 

完全マスター 電験三種受験テキスト 電力(改訂3版) [ 植地修也 ] 

完全マスター 電験三種受験テキスト 機械(改訂3版) [ 伊佐治 圭介 ] 

完全マスター 電験三種受験テキスト 法規(改訂4版) [ 重藤 貴也 ]

今の時代だからできる無料勉強術

実務で電気業務に携わっていない人にとって、参考書だけでは理解が難しいと感じることも多々あるかと思います。

そんな人は、今の時代だからできる無料勉強術を活用しましょう。

誰でもできる無料勉強術、それは、ユーチューブ動画による講座解説を見ることです。僕がオススメするのは、「電験合格」先生のユーチューブ動画になります。

各科目ごとに解説をしており、空いた時間で聞き流す程度でも効果は高いです。参考書だけでわからなかった分野については、これらの動画とあわせて確認を行うことでより理解を深めることができます。

 

 

 

 

とにかく今年中に合格したい!

とにかく最速で今年中に合格したい!2年間を目標にするなんて嫌だ!

そんな方は、電験受講講座をオススメします。

僕がオススメする電受講講座は二つです。


生涯学習のユーキャン

翔泳社アカデミー

 

 

どちらも一度は名前を聞いたことがあるかと思いますが、電験三種の受講講座を開いている数少ない有名どころになります。

ユーキャンと翔泳社アカデミーの比較

数学に自信が無い方はユーキャンをオススメします。どうしていきなり数学? というのは、数学の知識無くして電験三種の合格は非常に難しいからです。

ユーキャンでは副教材として「やさしい数学」が用意されているのが大きなポイントです。ちなみにユーキャンは、サイトに飛んでから『電験三種』と検索すればすぐに見つかります。

 

一方、翔泳社アカデミーですが、初心者向け、上級者向け、科目別、とそれぞれ自分の状況に応じたコースを選べるのが特徴です。自分の弱点科目がハッキリとしている人にはこちらの方が良いかな~と思います。

 

 

どちらも実績多数で、講座内容は文句なしなので、それぞれのサイトで自分にあった方を選ぶというもいいかと思います。

電験受講講座についてはこちらの過去記事でも紹介しているので、参考にしてみてください。

 

 

資格メリット

さて、努力を積み上げて手に入れた電験三種。

この資格のメリットについて解説します。

結論から言えば、転職による年収アップも容易であり定年後に職の困らない、さらには今後、需要がますます見込まれる資格になります。

電験合格後の転職については、過去記事にまとめているので参考までに。たまに電験三種をとっても意味がない、とかいう記事を見かけますが、嘘です。虚言です。幻想です。

間違いなく人生にとって意味のある資格ですので、そんな戯言に騙されないようにしましょう。

以下、電験三種の将来が明るいという裏付けの理由になります。

 

 ①必置資格であること
 ②将来、電気が必要なくなることはない+電験持ちの人手不足
 ③太陽光など再利用可能エネルギーの拡大。脱炭素に向け電化が進む。

必置資格であること

世の中にはいろんな資格がありますが、資格価値の判断基準の一つとして、必置資格であるかどうかということがあげられます。

冒頭でも説明した通り、工場やビルなどの大型施設は電気事業法により、受電電圧に応じて電気主任技術者を置かなくてはなりません。

世の中にはいくつもの高圧受電をしている企業、工場、施設がありますが、そのいずれにも電気主任技術者が選任されています。

今いる電気主任技術者が定年を迎えれば後任者に引き継がなければいけませんし、仮に一人しかいない場合はその一人になにかがあったときには工場などを停止させなくてはいけません。

将来性も考えると、年代別で数人の電気主任技術者を会社に置いておきたいというのが本音になります。それらの理由から電気主任技術者の求人は数多く掲載されており、職に困らない資格だと言えます。

 

将来、電気が必要なくなることはない+電験持ちの人手不足

電気主任技術者が必要なくなるときは、世の中から電気という分野が消え去ったときです。世の中なにが起こるかわからないと言いますが、電気が必要なくなる時代がくると思いますか?

僕は思いませんし、そんな時代が将来訪れることはないでしょう。電気というものがなくならない限り、仕事がなくなることはありません。また、電気は専門知識が問われると同時に、電験の難易度が高いことから、人手はいつだって不足しています。

このことから、将来的にも安定した資格であることがわかります。

 

太陽光などの再利用可能エネルギーの拡大。脱炭素に向けた電化が進む

電気の技術は拡大を続ける一方です。

太陽光などの再利用可能エネルギーが進み、日本だけでなく世界的に脱炭素に向けた行動が行われています。

工場などで務めたことがない方はイメージしにくいかもしれませんが、大きな企業、工場では脱炭素に向けた取り組みの一つとして、『電化』が取り上げられています。つまり、今までガスや蒸気を動力源といて動かしていたものを、電気化することによりトータルとしてCO2排出量を抑制しようとする動きです。

電化が進むに伴い、受電設備の容量拡大の必要がでてくる可能性は非常に高く、このときにも電気主任技術者は必要となります。

カーボンニュートラルを目指す世界全体の動きにより、今後も電気主任技術者の需要は高まる傾向にあると言えます。

 

試験制度変更の目的

先に記載したように、2022年度から電験三種の受験できる回数が増えます。

……控えめに言ってチャンスです。

電験三種も二種も既に試験合格済の僕からしたら、なにそれー! と言いたくなりますが、これから受験する人はせっかくなのでこのチャンスに乗っかりましょう。

3年で4科目合格すればいいわけですから、6回試験を受験して4科目を合格すればいいのです。1回受験で1科目合格でもおつりがでます。

どうしてこのような試験制度変更に至ったのか、ということですが、答えは簡単。

これからの将来、更に需要が拡大する電気主任技術者を増やしたい、ということです。その流れに乗りましょう。

時代の流れからきたこのチャンスをしっかりとモノにできるように、まずはコツコツ勉強を始め合格を目指しましょう!

それでは今回はこの辺で!

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