今現在で、電験三種、もしくは電験二種の合格を目指している人は、本記事を読んでみてください。
僕は2019年度に電験三種、2020年度に電験二種に合格しました。どちらも試験合格です。
合格という結果だけを見ると華やかですが、そこに至るまでは艱難辛苦の道のりでした。
すべて経験談をもとに、つらつらと書き残しましたので、電験合格を目指すあなたの少しでも参考になれば幸いです。
それでは行ってみましょう。
Contents
電験合格までの道のり
僕は電気系の大学を5年で卒業しました。留学していたわけではありません。きっちり留年です。さらに付け加えると、その大学は電験三種の認定校であったにも関わらず、必要単位を取得せずに卒業を迎えました。当時の僕は電験の重要性を全く知りませんでしたからね。
社会人になってから、その当時勤めていた会社では将来、電験二種が必要である、と言うことを聞かされます。
なのでやむを得ず、社会人になってから電験の勉強に励むことになりました。
冒頭に記載した通り、僕は電験三種、電験二種に試験合格しています。そこに至るまでを受験履歴と結果を表に纏めてみました。
はい。紆余曲折あったものの、めでたく2019年度に電験三種合格。2020年度に電験二種に合格していますね。・・・・・・ん? と違和感を感じる方も居るかと思います。
2014年度から電験二種の受験がスタートしているように見えますが、電験三種は2017年度まで未受験となっています。決して上表が間違っているわけではありません。
これについては、電験三種を持っていれば実務経験5年で電験二種を認定で取得できる、という事実を、まったく無視していた、ということに他なりません。
その当時の僕の頭の中です。
・・・・・・イケメン面でどうした!?って感じですよね。(※中の人はこんなイケメンじゃありません※)
今思い返しても正気の沙汰とは思えません。お前は馬鹿か、って過去の自分をぶん殴りたいです。
しかし、2014~2017年度・・・少なくとも電験二種だけを受験し続けた4年間は、そう考えていたみたいです。
結果、2017年度の電験二種二次試験不合格を告げられ、心改めることになりました。
まずは電験三種を合格しよう!
ここでようやく正常な考えに戻った訳です。
それまで電験二種の勉強をしてきた僕にとって、電験三種の勉強はそれほど苦と感じませんでした。そもそも、一次試験のマークシートだけ合格できるんだったら絶対いける!よくわからない勢いに乗ります。
電験二種を勉強してきた下積みもあって、電験三種は二度の受験で合格。さらには波に乗って翌年には電験二種の二次試験も合格を果たしたわけです。
楽な道のりではありませんでした
タイトルの通りです。
電験三種、電験二種と試験合格した僕ですが、その道のりは決して楽なものではありませんでした。
7年間です。
小学1年生が卒業する程の年月を、毎年毎年、電験の勉強三昧。それも、社会人として仕事をしながらです。
同じ社会人であれば、それがどれだけ大変か・・・億劫に感じるかわかるかと思います。正直、嫌気がさすことも多々ありました。もう諦めようと思ったことも何度もありました。今年で最後だと思うことだってもちろんあります。
とくに、電験二種の二次試験に不合格だった2016、2017年は本当に辛かったことを今でも覚えています。
電験二種の二次試験は、一次試験を突破した年の一回+翌年一回の挑戦ができますが、その2回とも不合格の場合、また一次試験からやりなおしになります。ゼロから始めるなんとやら、です。
ひどい話しです。
だって僕の場合、一次試験を突破するまでに3年かかっているんですよ?次はもう少し早く突破できるにしても、1年でいける自信なんてありません。そもそも、また一次試験を突破できる保証だって、当時はありませんでしたから。
もう受験をやめようかと思いましたね。本当に。
そこから目標を電験三種に切り替えます。電験三種に合格して、実務経験でとってしまおうと。
ただ、どうしても諦めきれなかったんですよ。その時点で4年も勉強し続け、ずっと目標としてきた電験二種の試験合格を。なので、ここからは三種と二種を並行して受験。
そんなこんなで、大きな目標としていた電験二種の二次試験突破は、7年の歳月を経て、2020年度に達成されることになるわけです。
僕が電験を目指した理由
さて、本題になる、僕が電験を目指した理由です。
会社の為とか将来の為とか転職の為とか老後の為とか・・・いろいろ理由はありますが、それでもあえて一つをあげるのであれば、すべては自分の為です。
今は転職して会社が変わりましたが、その当時に勤めていた会社ではいつも不安でした。
仕事が順調じゃない、というわけではなく、むしろ仕事としては順調だったほうだと思っています。ただそれでも、電気の事務所スタッフをしているうえで、電験を持っていないというのが、僕は致命的だと思っていたからです。
僕は電気屋でありながら、手作業が苦手です。へたっぴです。向き不向きを言っていいなら、間違いなく不向きです。
主な業務として、高圧電気設備などの更新計画、実行をメーカーと行っていましたが、常に脳裏にちらつくのは、自分が電験を持っていないという事実でした。
そして、将来、必ず電験が必要となる、と上司から言われたあの日から、このまま電験に合格できなかったらどうなるんだろう?そのうち電験を持っている人が来たら、僕はお役御免になるんじゃないだろうか?
不安の日々は尽きません。
それになにより、努力したけど合格できなかった、という想いを残したくありませんでした。
試験というのは残酷です。
そこに至るまでどんなに頑張ったとしても、結果しか伝えることができません。
電験二種の一次試験に合格し、二次試験に不合格だったあのとき、電験二種の一次試験に合格できるくらいの知識は身につけたんだ、それだけでも凄いじゃん!と逃げ道を作って、そこで受験をやめようとも考えていました。
でも、やっぱりそれでは駄目なんです。そんな思い出は自分の自己満足に過ぎません。
資格は取ってこそ、意味があるものです。
電験を取ってから、人生における不安は一切なくなりました。
最初は会社の為に・・・とか、将来の為に・・・とかいろいろな思いで目指しているところがありましたが、合格してから改めて考えると、とどのつまりはすべて自分の為にあったのだと、気付くようになったのです。
電験合格の本当のメリット
電験合格のメリットとして、職に困らないとか、転職が容易とか、給料アップとか・・・いろんなものがあげられます。この手の記事も多く見かけられます。
もちろん、どれも正解で、どれも間違いではありません。
しかし、電験二種に合格した現状で思う、電験合格の本当のメリットというのは、自分の人生の不安を解消できる、ことにあると感じています。
こんなに難しい国家資格を自力で合格できたんだから、この先、大抵のことは乗り越えられる。電気の知識で自分の右に出る人はそうはいない。いざとなればいつだって転職もできる。自分を必要としている会社はいくらでもある。
・・・これらはすべて、電験に合格したからこそ得ることができた、自信です。おそらく認定ではこうは思えなかったでしょう。
そう考えれば、7年という、一見すると馬鹿みたいな時間をかけても、試験合格して本当によかった感じています。
きっとこの先もその想いは強くなり続けることでしょう。
だからこそ、今電験を目指している方は、是非とも試験で合格してほしい!
当ブログでは電験の勉強方法や必要な参考書などを紹介していますので、良かったら参考にしてみてください。 ⇒ 電験三種に合格したい!試験日程から勉強方法、必要な参考書を完全公開
最後になりますが、電験は人生を変える資格です。そして、継続して勉強を続ければ誰もが合格できる資格でもあります。
挫折しかかっている人も諦めようと思っている人も、ここからまた合格に向けて頑張っていきましょう!