電験三種に合格したいなら、数学の知識は必須です。
理論、機械、電力、法規すべてに、数学を必要とする問題が出題されることから、いくら電気設備の概要を理解していたとしても、数学を知らずに電験三種に合格することはできません。
しかし、数学と言っても範囲は膨大・・・小学生~大学生までの数学の勉強を今からやり直すのは至難の業でしょう。
本記事では、電験三種に必要な数学の要点を纏めています。
また、それらを勉強する為の参考書についても紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
それでは行ってみましょう~♪
この記事を書いている僕、くるむの自己紹介です。決して昔から勉強ができたわけじゃありません。大学も留年経験あり、成績も後ろから数えて十本の指に入るほど。ですが、電験三種、電験二種、エネルギー管理士と、すべて試験合格しています。難関国家資格とされる電験ですが、正しい勉強方法を継続すれば、誰でも合格できます。なぜなら、僕ですら合格できているのですから。
Contents
電験三種の試験日程/勉強方法
2022年度から、年度内の試験回数は2回に変更となりました。
【2022年度 電験三種試験日程】
<上期試験>
試験日:2022年8月21日(日)
申込日:2022年5月16日(月)~6月2日(木)
<下期試験>
試験日:2023年3月26日(日)
申込日:2022年11月21日(月)~12月8日(木)
上期試験は今から約4ヶ月後になりますが、今現在、どのような勉強をしているでしょうか?
過去記事でも紹介しているように、まずは合格率が低いとされる理論、機械・・・このあたりを参考書を使って勉強している。そういった人が大半かと思います。
しかし、電験三種の勉強を始めて、参考書ですぐに理解できる人はあまり多くないのが現実。
その理由は、数学がわからない、という理由に他なりません。
電験三種に数学は必須!
冒頭でも記載した通り、電験三種はすべての科目に数学の知識を必要とします。
理論に至っては試験問題の半分以上が数学を知らなければ解くことはできませんし、機械や電力、法規ですらも数学を必要とする問題が出題されます。
数学の知識無くして電験三種の合格はありえないのです。
また、数学を知らない人が電験三種の参考書を読んだとしても、どうやってその解答に辿り着くかを理解できない為、公式の丸暗記を強いられます。仮にすべての公式を丸暗記したとしても、応用問題になったときに手詰まりです。
こうならないようにするためにも、まずは電験三種に必要な数学の知識を習得する必要がある、という結論になります。
必要な数学の知識/ポイント
電験三種に必要な数学の知識は、小学生レベル、中学生レベル、数学Ⅰ、数学Ⅱ・・・そんな言い方をされてもピンとこないと思います。
ここでは、科目ごとに必要な数学の項目を纏めてみました。
理論
最も数学の知識が問われる科目になります。
電磁気を理解する為には、三角関数、三平方の定理、ベクトルが習得必須項目になります。
ポイント
・四則演算/分数を含んだ計算
・三角関数
・三平方の定理
・ベクトル
・複素数計算
電力
一般的な四則演算、分数を含んだ計算式を解けるのであれば、それほど数学で苦しめられる科目ではありません。
とはいえ近年では、遮断機の定格遮断電流を求める問題や、電圧降下率を求める問題も出題されているので、基礎レベルはしっかりと身につけておく必要があります。
ポイント
・四則演算/分数を含んだ計算
・ベクトル
機械
理論に次いで、数学を必要とする科目になります。
電動機、変圧器の計算問題が多く出題され、三角関数や三平方の定理の理解は必須になります。
ポイント
・四則演算/分数を含んだ計算
・三角関数
・三平方の定理
法規
数学の知識を求める問題は少ないですが、計算問題を得点することで合格はぐっと近づきます。
一般的な四則演算、分数を含んだ計算式が解けるのであれば、問題ありません。
ポイント
・四則演算/分数を含んだ計算
オススメの参考書
電験三種に必要な数学知識を習得するための、オススメの参考書を紹介します。
まったくの数学初心者であれば、まずはこれだけシリーズをオススメします。
図解などが多くてわかりやすく、初心者向けに優しい解説がされています。『ここが重要!』項目で要点を纏めて記載されているので、そこだけを読んでいくだけでも、基礎知識は習得できます。
比べて、鍛えてマスター電気数学は中級者~上級者向けの参考書になります。
しかし、ある程度の数学基礎は知っている前提で内容が書かれている為、数学初心者にとっては不親切な内容に感じるかもしれません。
ですが、電験三種合格に必要な数学知識は本書にすべて記載されていますので、これだけシリーズで基礎を取得したのち、鍛えてマスターへ進むのが良いかと思います。
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数学を知ることで、電験三種合格は確実に近づきます。
上期試験まで4ヶ月を切りましたが、今から電験の基礎となる数学を始めても遅くはありません。というより、数学の知識なくして、合格はありえません。
今からコツコツ基礎を固め、合格目指して頑張ってまいりましょう!
それでは今回はここまで~☆