電験に合格したらどんな転職先があるの? 電験って本当に転職に有利? どうやって転職先を探せばいいの?
そんな疑問に、電験二種に合格+転職経験有りの僕がお答えします。
これから電験を目指す、という人も参考になりますので、是非、最後まで読んで頂けると幸いです。
この記事は5分程度で読み終わります。それでは行ってみましょう~☆
Contents
電気主任技術者の転職先
電験三種を例に業種別で比較すると、最も多いのが製造業、続いてビルメンという結果になっています。
少し過去のデータになりますが、下図は2015年度における電験三種取得時の就職先を示しています。
こちらは経済産業省における「電気施設等の保安規制の合理化検討に係る調査」によるものですが、2022年度の今現在でも、この傾向は大きく変わっていません。
製造業
一重に製造業と言っても様々ありますが、製造の工場勤務がメインになります。
工場を稼働させるための受変電設備は、特別高圧で受電することがほとんどですので、必然的に電気主任技術者が必要となります。
僕が実際に転職エージェントに登録して求人を確認してきた例にとると、以下の工場種別があげられます。
・自動車工場
・鉄鋼工場
・製紙工場
・食品工場
とりわけ、自動車系の求人が非常に多かった印象があります。
どの工場も多くは66kV以上の受電となることから、将来的には電験二種が必要となりますが、電験三種を持っていれば実務経験で電験二種を認定で取得できることを企業側も知っているため、電験三種の求人も多く出回っています。
ビルメン
ビルメン、と聞くと一見、電験ってそんなに関連性あるの? と思われる方も居るかと思いますが、製造業に次いでニーズが高いのがこの業種になります。
委託された商業ビルや高層マンション、ホテルなど、施設のメンテンナンス管理業務がメインとなり、こちらも多くの電気設備を有していることから、電験のニーズは高いです。
ビルメンに必要な資格、として電験三種が取り上げられているのもよくみます。
電験が転職に有利な理由
転職に有利な大きな理由は2つです。
・電気主任技術者不足
・自家用電気工作物の増加
電気主任技術者不足
どこもかしこも足りていない、ぎりぎりというのが現状です。
下図の令和元年における「電気保安人材・技術WG中間報告概要」によると、2030年までに約2千人の電験三種が不足する見込みとなっています。
また、さらに懸念されていることとして、電気主任技術者の高齢化があげられます。
同じく下図は、令和元年における「電気保安人材・技術WG中間報告概要」の抜粋になりますが、電気主任技術者の年齢構成を示しています。
60歳以上で現役の電気主任技術者もまだまだ多く居ることから、電気主任技術者がどれだけ不足して、重宝されているかということがわかります。
裏を返せば、電験を持っていることで、将来、仕事に困ることはないということも言えます。
自家用電気工作物の増加
電気主任技術者が不足している背景として、自家用電気工作物の増加があげられます。
自家用電気工作物の増加の背景は、昨今、頻繁に耳にするようになったカーボンニュートラルに向けた再生エネルギー導入傾向増加によるものになります。
僕の職場においても再エネ導入は企業課題の一つとして取り上げられていて、電験の資格以上に、電気の知識を有した人間がとにかく増やしたい、というのが現状です。
電験は、電気事業法における選任以外にも、高度な電気の知識を持っている、という証でもあります。
その為、カーボンニュートラルに向けた再エネ導入の計画立案や、工場設備の電化、電化に伴う変電設備容量の見直しなど、電気屋は常に引っ張りだこの状態です。
いまやカーボンニュートラルは世界的な取り組みとなっていることから、企業方針としては欠かせない項目の一つであり、その為には電気の知識を持った人間が必要となる。このことから、電験を持っているだけで転職が有利になるということになります。
おすすめの転職エージェント
過去記事でも紹介していますが、電験を取ったのであれば必ず登録しておきたい転職エージェントを紹介します。
簡単に比較すると、幅広い業種の求人を探すならマイナビエージェント。製造業に特化する場合はメイテックネクスト。とにかく高収入を目指すならJACリクルートメントがおすすめです。
どれも僕が実際に利用した転職エージェントになりますが、転職活動~内定までお世話になったのはメイテックネクストになります。
もとより僕自身が製造業に居たというのもあって、製造業の求人を探していたというのが登録した経緯です。
電験を持っているだけで驚くほどの求人数が紹介されると思うので、転職を少しでも考えている人は試しに登録してみるといいかと思います。
今回紹介した3件はすべて登録無料ですので、興味のある方は是非、覗いてみてください。
それでは今回はここまで! 最後まで読んで頂き、ありがとうございました☆